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カテゴリ「1日1題 冬の植物」の53件の記事 Feed

2014年4月21日 (月)

ヤマルリソウ

 以前、金剛山で出会った ヤマルリソウ(山瑠璃草) に、比較的近くの山で出会いました。ヤマルリソウは、日本固有種で、本州・福島県以南から九州に分布する多年生の草本で、暖温帯中部から冷温帯近くまでの、落葉樹林の林縁や道端などの、薄暗くて適度に湿った場所に生育しています。よく似たルリソウは標高の高い山地に自生するのに対して、このヤマルリソウは丘陵から比較的低い山に自生していて、「ヤマ」の冠詞の付け方がまるで逆で、名前の覚え違いに注意が必要です。

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 花冠は5裂し、円形の芯(花冠の喉の部分の小さな円形の環)は白色、細かいギザギザ状で歯車のようになっています。オシベやメシベは花の中に引っ込んでいて見えません。

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2014年2月28日 (金)

タネツケバナ

 タネツケバナ(種浸け花)。水田の畔や、湿った場所で見掛けるお馴染みの雑草です。この植物も秋に発芽し、ロゼットの状態で冬を越して、春になれば花を咲かせる、アブラナ科タネツケバナ属の越年草です。総状花序を出して、アブラナ科特有の十字花を咲かせますが、この仲間には、〇〇タネツケバナ、〇〇コンロンソウ、〇〇ジャニンジン、〇〇タガラシなど似た花を付ける植物が沢山あります。花序の付き方や、葉の形状などで判別します。

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 花弁は4枚の白い花で、おしべは6本、うち2本はやや短いです。このタネツケバナに姿や花の大きさ・形がよく似ているミチタネツケバナは、おしべが4本です。

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2014年2月27日 (木)

ヤマネコノメソウ

 暖かい日がしばらく続きましたので、久しぶりに里山を歩いてみました。麓の、北風が遮られて比較的暖かい場所では、当地に多い ヤマネコノメソウ(山猫の目草) が早くも幾つか咲いているのが見られました。この花は過去にも ネコノメソウの仲間たち① などで、何度か取り上げて来ましたので、再登場させるのは、ためらわれたのですが、花の少ない時期でもあり、また私的には好きな一番花(シーズン最初に目にした花)でしたので、出てもらうことにしました。

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 秋に芽生え、根出葉の状態で越冬しているそうですが、冬場は全く気が付きません。黄色く色づいてきて初めて気付くのですが、正直、花なのか葉っぱなのかわからないような花です。

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2014年2月26日 (水)

ガガイモ・種子

 冬の里山は見るべきものもなく、単に歩くばかりですが、たまに珍しいものに出会うこともあります。雑木林では樹木は殆ど落葉しており、下草も笹やシダ類以外は全て枯れて、明るくて見通しが良いのです。夏場ならマムシや蜘蛛や蜂などにも注意がいるので、普段なら立ち入らないような所へも行くことが出来ます。先日、当地では初見だったコクランと出会い、大喜びしましたが、その後、あんな所でも、こんな所でもコクランに次々と出会って、何ヶ所も自生場所を確認することが出来ました。本日は ガガイモの種子 に出会いました。 ガガイモの花 はあちこちで見かけるのですが、雑草刈りに遭って、秋には殆ど残っていませんので、未だに果実は見たことがありません。今回は時期的にも果実を通り越して、割れた果実から飛び出しつつある種子との出会いだったのですが、ここなら秋の雑草狩りに遭うこともなさそうな場所ですから、しっかりと覚えておけば、果実に出会える可能性は大です。

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 果実(袋果)は縦に割れて、キラキラと光る綿毛を持った種子が飛び立つ寸前でした。

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2014年2月25日 (火)

タマゴケ

 タマゴケ(玉苔) にようやくサク(蒴)が付き出しました。湿った環境を好み、山の谷や斜面の岩や土壌に生育しています。北半球の温帯から寒帯に分布し、日本でも全国各地で見られます。葉もキレイ、サクも丸くて可愛いので、園芸にも用いられることが多いコケの1つでもあります。この時期から、丸いサクが付きだしましたので、大変わかりやすいコケです。 

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 淡緑色で繊細な葉は大変美しく、惚れ惚れとします。

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2014年2月23日 (日)

カクレミノ

 1月が 100km ちょっと、今月も(2/21現在) 92km とウォーキング距離が低迷しています。今年も例年通り 1500km を年間目標としていますので、単純月平均にして 125km をクリアしていかねばならないのですが‥、この分では夏場の負担が大きくなってきそうです。少しづつ暖かくはなってきているのですが、里山はいまだ目を覚まさずで、モデルになってくれる植物もなかなか見当たりません。最近は、なにかと京都に出掛けることが多くなっていますので、街歩きや、寺院や神社などを訪ねてみたりして、ウォーキング距離を稼いでいます。必然、植栽ものの植物との出会いが中心で、今回は、京都東山の山麓の某寺院境内で見かけた カクレミノ(隠蓑) です。

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 ウコギ科の常緑樹である、この樹木の面白いところは、同じ木(1株)の中に、全縁の葉と、2-3裂した切れ込みのある葉が混在していることです。若い間は切れ込み葉が殆どですが、成長すると共に、切れ込みのない葉が出てくるようになり、葉の変化を楽しむことが出来ます。更に「葉で見わける樹木(小学館刊)」には、「常緑樹で分裂葉をもつものは非常に少なく、本州産でいえば全縁のものはカクレミノとキヅタ、鋸歯縁のものはヤツデぐらいであろう」と記されています。意外と珍しい葉なんです。

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2014年2月21日 (金)

ヤブツバキ

 ツバキは、2000とも3000とも云われる園芸品種が作作り出されていて、どこでも見られる花ですので、別に目新しくも、珍しくもありません。しかし、日本に自生しているツバキの野生種は、この ヤブツバキ(藪椿) と、その変種とされるユキツバキ(雪椿)と、ヤクシマツバキ(屋久島椿)の3種だけです。 ユキツバキは東北から北陸にかけての日本海側でしか見られませんし、ヤクシマツバキは屋久島にしか自生していませんので、ほぼ全国で普通に見られる野生種のツバキは、このヤブツバキと云うことになります。ヤブツバキの学名は Camellia japonica 日本を代表する樹木の花です。

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 ようやく、当地でもポツリポツリと花が見られるようになって来ました。花の中心部からは大量の蜜が分泌されますが、この時期に花を訪れる昆虫は殆どなく、花粉の媒介は主にメジロなどの小鳥が担当しています。

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2014年2月18日 (火)

クラマゴケ

 クラマゴケ(鞍馬苔)。名前は京都の鞍馬山で見つかったことからですが、本州~九州各地に分布しています。これもコケと云う名前が付いていますが、シダ植物です。常緑の多年草で、湿った林縁の地表を這い、小さな集団を作ります。茎は細くて緑色で、長く伸びてまばらに分枝する主茎と、短くてよく分枝する側枝に分かれます。

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 写真の左端を見ていただくと、わかりやすいのですが、葉がまばらについているのが主茎です。主茎は長いもので30cm程に匍匐します。側枝はやや斜上気味に、葉が密に付きます。

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2014年2月16日 (日)

ザゼンソウ

 気分転換を兼ねて、家内や妹夫婦たちと滋賀県マキノへ2泊3日で遊びに行きました。天気がよければ大谷山から赤坂山に一人で登山するつもりでしたが、麓の雪は殆どなかったものの、山の上方は真っ白で雪は相当残っていそうです。マキノ高原で登山の下見をしていると、15名程のパーティが下山してきました。それとなく装備をチェックしてみると、皆なアイゼンから防寒着に至るまで、完全な冬山装備です。ここまでの周到な装備を準備してなかった私は、すぐさま登山は断念し、次の機会までお預けとし、しばし高原散策をして気分晴らしです。翌日は皆揃って、今津へ ザゼンソウ(座禅草) 見物に行くことにしました。今津は、マキノのすぐ近く(大津寄り)で、山野草好きな人なら誰もが知っている、関西有数のザゼンソウ群落地です。3月にはザゼンソウ祭りも大々的に行われるのですが、妹夫婦たちが聞き出してくれていた情報では、「もう咲き始めているのでは」ということでした。ザゼンソウは、山の湿原や谷川のほとりなど、主に湿地帯に群生するサトイモ科の多年草で、早春2-3月にかけて開花します。

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 仏像の光背に似た形の花弁の重なりが、僧侶が座禅を組む姿に見えるのが、名称の由来です

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2014年2月15日 (土)

立春の候 ③ ~ ウメ、フクジュソウ

 各地へウォーキングに出掛けた際に、道中で出会った春の花たち。今回は、自生ものでなく、植栽ものなので、気が進まなかったのですが、他に見るべき花もなく、つい気晴らしにカメラに収めたものです。

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”梅一輪 一輪ほどの 暖かさ”   服部嵐雪 (江戸時代前期)
 どっしりとしたウメ(梅)の古木に、真っ先に咲いた梅の花と出会いました。花が咲いているのを見るだけで、暖かさを感じるから不思議ですね。ところで「一輪ほどの」の解釈ですが、「ほど」とは、A それとほぼ同じ程度(例:5つほど残っている)。B ~にするに連れて、ますます (例:読めば読むほど、面白い)等々、色々な用法がありますが、仮に Aの解釈をすれば、「その一輪の梅に、ほのかな春の暖かさを感じる」となりますし、Bの解釈をすると、「梅の花が一輪ずつ咲くにつれて、段々と暖かさが増してくる」となります。ネット上でも両方の解釈が交錯しています。

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2014年2月12日 (水)

ウチワゴケ

 ウチワゴケ(団扇苔)。説明するまでもなく、一目瞭然、丸いウチワ状の単葉が特徴の植物です。苔(コケ)の名前が付いていますが、コケではなく、シダ植物です。コケやシダは同定が難しいので、深入りしないことにしているのですが、せめて、近在の里山で見られる植物くらいは、知っておかなければと、狭い範囲で楽しみながら観察しています。ウチワゴケは日本では最も普通に見られますし、独特の形状をしていますので、見間違うこともなく、覚えやすい植物です。

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 丁度、今がウチワゴケの胞子嚢群が見られる時期です。

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2014年2月10日 (月)

立春の候 ② ~ ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タチツボスミレ

 昨日取り上げたオオイヌノフグリと、本日取り上げるヒメオドリコソウとホトケノザの3つが早春の野の花 三羽烏でしょう。 ヒメオドリコソウ(姫踊子草) は道端や空地、畑などのありふれた雑草で、日本には明治時代中期に帰化した外来種で、主に本州を中心に分布しています(ウィキペディアより)。寒さに強く、霜の降りるような時期から、花を咲かせています。同じような生息環境にあるホトケノザ(後述)と、なにかにつけて、良く似ていますが、どちらかと云えば、寒冷場所にヒメオドリコソウ、暖かい場所にはホトケノザが多く見られるようです。ヒメオドリコソウもホトケノザも、シソ科オドリコソウ属で、同じ仲間なので、似ていて当然ですね。

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 葉脈は網目状で窪んでいて、全体に皺があり産毛が目立つ葉です。葉の上部は暗紫色を帯びています。上に出る葉は、下の葉が陰にならないように出ていて、下の葉ほど葉柄が長いので、上から見るとすべての葉が見えます。全部の葉に太陽が当たる賢い生(は)え方です。花は赤紫色の唇形で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、放射状に並んでいます。

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2014年2月 9日 (日)

立春の候 ① ~ フキノトウ、オオイヌノフグリ

 二十四節気「大寒」のうちの初候は「蕗(ふき)の華(はな)さく」でしたが、半月後の「立春」の候になり、当地でもようやく フキノトウ(蕗の薹) が見られはじめました。フキとフキノトウは言うまでもなく、同じ植物ですが、葉や葉柄部分をフキと呼び、フキの蕾や花の部分をフキノトウと呼びます。順番としては、フキノトウの花が咲いた後に、地下茎から伸びる新しい葉と葉柄が伸び出てきます。

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 丸々としたフキノトウは、大きな鱗状の苞(ほう)に包まれていて、春を告げる山菜として好まれています。

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2014年2月 8日 (土)

テイカカズラ・種子

 テイカカズラ(定家葛) の細長い果実(袋果)が、縦に二つに割れて、銀白色の長い冠毛をつけた種子が、風が吹くたびに、フワリ、フワリと飛び立っていきます。軽くて艶のある綿毛は、とても手触りが良く、美しい姿をしています。名前の由来は、藤原定家が、愛する式子内親王の死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女のお墓にからみついたという伝説(能”定家”)に基づいています。

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 熟した果実が次々に裂けて、今一つの種子が飛び立ちはじめようとしています。

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2014年2月 7日 (金)

コウヤボウキ

 当地の山に多いことも理由の一つですが、コウヤボウキ(高野箒) には特別に惹かれるものがあります。花も独特の美しさで魅了されますが、花が咲いた後の、綿毛や、綿毛が散ってしまったあとの総苞片の美しさも、これ又いいのです。この花のように見える総苞片については、以前にもブログで取り上げましたが、今年もいろいろ美しい姿が見られ始めましたので、再び取り上げてみました。

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 冠毛の半分以上が種子と共に、風に乗って飛び去り、独特の雰囲気が出てきました。

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